今季躍進を見せて、UEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出したリヴァプール。
ここでは、『Sportskeeda』の「リヴァプールの最強3トップを強化しうる5人のターゲット」を見てみよう。
ネイサン・レドモンド(サウサンプトン/イングランド代表FW)
近年、リヴァプールはサウサンプトンから多くの選手を引き抜いており、このリストにセインツ勢を入れないわけにはいかない。
今季は降格危機にあり、クロップはレドモンドを格安で手に入れるチャンスがあるだろう(その後、残留が決定)。
彼は典型的なイングランドのウィンガー同様に、スピード、アジリティ、しっかりとしたワークレートを備えている。その一方で、典型的なイングランドのウィンガー同様に得点力に欠け、判断力も残念で、ゲーム理解力も荒削りだ。
とはいえ、MFからベストを引き出す能力を持つクロップにとっては、レドモンドは喜ばしいチャレンジの一種になるだろう。そのスピードは間違いなく守備にも役立つだろうし、マネやサラーが不在の際にはいい代役になりうる。
24歳のレドモンドは、今季31試合で1ゴール3アシストと苦しんだ。とはいえ、グアルディオラも認めた才能があり、クロップは彼を獲りに行くひとりになるかもしれない。
彼の価格はセインツが降格するか残留するかによるだろうが、来たるべきシーズンに向けて素晴らしいバーゲン価格での補強になりうる。
サム・カスティジェホ(ビジャレアル/元U-21スペイン代表)
スペイン版レドモンドと言える彼も、リヴァプールにとって面白いオプションになりうる。
細身の体と狭いスペースを抜け出すテクニックを持つことから、“El Fideo(ヌードル=麺)”とも呼ばれるサム・カスティジェホ。
23歳のレフティはスペイン代表の将来を担う存在と目されてきた。だが、マルコ・アセンシオのような成長曲線を描いているというよりは、ボヤン・クルキッチのようなケースになりつつあるように見える。
アンヘル・ディ・マリアと酷似したプレースタイルを持つウィンガーで、驚異的なスピードを持つわけではないが、煌めくようなドリブルとクロスセンスを兼備し、2列目ならどこでもこなせる。
対峙したDFを打ち負かすという点ではサラーとも似ているが、フィニッシャーとしても選手としてもエジプト人FWのほうが格上だ。彼は判断力においてまだ不安定さが残る。
とはいえ、高額すぎず、若くて成長しやすいという点において、彼はクロップのスカッドにうってつけだ。両サイドで機能できるためマネとサラーの代役になりうるし、クロスの能力に優れるのでロベルト・フィルミーノやドミニク・ソランケにとっても最適な存在だ。
レドモンド同様に今季はゴール・アシスト数もそれほど多くなかったが、成長への意欲と豊かな才能を考えれば、クロップにとって理想的なものになりえる。
トルガン・アザール(ボルシアMG/ベルギー代表25歳)
アンフィールドにアザールがくれば素晴らしいことになるだろう。もしエデンが高過ぎて手が出ないのであれは、トルガンがいる。
兄同様のスキルセットを持つトルガンは、爆発力、ドリブル、トラップ技術、低重心さを備えており、素晴らしいオプションになるうる。また、兄同様に2列目ならどこでもプレー可能で、必要とあらば『偽9番』も立派にこなすことができる。
クロップとしても、ドイツサッカーを理解している彼のような選手を持つことは喜ばしいことになるはず。
トルガンは今まさにワールドクラスの選手になろうとしているところだ。そして、兄より2歳若いことを考えれば、もし今獲得できればリヴァプールは最高の受益者になれるかもしれない。
ユリアン・ブラント(レヴァークーゼン/ドイツ代表22歳)
クロップがドイツ人ということを考えれば、母国からの選手獲得を望んでいることに疑いはないだろう。ブラントをターゲットにすべきというのは、非常に理に適った話だ。
童顔な22歳はスピード、ドリブル、自信を兼ね備えており、代表では右WGをルロイ・サネと争っている。右利きながら両サイドでも、トップ下でも問題なく機能する。
常に優勢を保って相手からボールを奪うためにプレッシングをかけたいリヴァプールにとって素晴らしい補強になりうる。同じようなゲーゲンプレッシングを行っていたロジャー・シュミット監督時代のレヴァークーゼンで、ブラントは見事にそれをやり遂げていたのだ。
彼ならクロップが好む4-3-3の両ワイドとトップにおいて要求されるタスクにも動じることはないだろう。また、まだ22歳と若く、もし獲得できればリヴァプールは彼の全盛期を手に入れるかもしれない。
最近2021年まで契約を延長したため、移籍金は間違いなく跳ね上がった。とはいえ、獲得できればチームにとってパーフェクトなものになるはずだ。
クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント/アメリカ代表/19歳)
長い間、リヴァプール移籍が噂されているプリシッチ。2016年1月にドルトムントでデビューして以降、彼は出世コースを歩んできた。
小柄ながらテクニック、スピード、トラップ技術を持ち合わせ、何かを起こせる能力を有している。
ボディムーブメントよりもスピードに依存したドリブルスタイルを持つプリシッチ。その最大の強みは、より独創的なネイマールのようなウィングとは異なり、スペースの使い方と関係している。彼はよりエリートアスリート的で、驚異的なスピードで相手をぶち破る。
常にボールを前に運ぼうとするその電撃的なランニングスタイルは、リヴァプールのプレッシングスタイルとがっちりハマる。
もし加入すればすぐさまフィットするはず。攻守の切り替えを手助けし、リヴァプールのカウンターはより脅威を増すだろう。