【茅ケ崎4人死傷】「免許返納考えて」被害女性訴え

 神奈川県茅ケ崎市元町の国道1号交差点で、90歳の女が運転する乗用車が男女4人をはねた死傷事故で、軽傷を負った女性会社員(39)が29日、神奈川新聞社の取材に応じ「怖かった。今も体が痛い」と、当時を振り返った。

 女性は、かかりつけの病院からの帰宅途中に交差点を通りかかった。信号が青になったのを確認して自転車で横断歩道を渡ろうとしたところ、「右から車が突っ込んできた。車にはね飛ばされて地面に転がった」と衝撃の大きさを語った。

 医療機関に救急搬送され、全身打撲の診断を受けた。「体は今も結構痛い」と話し、医師からは1カ月程度の経過観察と、安静にするよう告げられた。

 突然の事故に女性は「高齢者を責めるわけではないが、やはり免許を返納することも考えてほしい」と心情を明かした。

ブルーシートが取り払われ、乗用車がこすった痕(写真左)が建物に残る現場を調べる捜査員ら=28日午後3時45分ごろ、茅ケ崎市元町

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