潜伏キリシタン遺産 世界遺産へ 資産保全に100万円寄付 扇精光グループ

 世界文化遺産へ登録される見通しとなった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の保全に役立ててもらおうと、扇精光グループ(長崎市)が29日、県に100万円を贈った。
 池田久美子社長が県庁を訪れ、中村法道知事に目録を手渡した。池田社長は「地域への感謝の気持ち。今後は(若い世代など)市民一人一人が歴史を理解し、伝えていくことが大事」とあいさつ。中村知事は「教会の改修など有効に使わせてもらい、しっかりと次世代に引き継いでいきたい」と述べ、感謝状を贈った。
 寄付金は構成資産の保全などを目的とした基金に積み立てる。これまでの積立額は、今回を含めて約8千万円。

中村知事に目録を手渡す池田社長(右)=県庁

© 株式会社長崎新聞社