日本軽金属、波木井発電所を大規模修繕

 日本軽金属は波木井発電所(山梨県南巨摩郡身延町)の大規模改修を進めている。総投資額は約78億円。17年5月から導水路や水圧鉄管などの土木工事、発電設備の行進を進めており、19年3月までにリニューアルさせる計画だ。

 波木井発電所は蒲原製造所(静岡市清水区)が管轄する日本軽金属の水力発電所。日本軽金属が創業した1939年から改修を始めた17年まで78年間にわたって操業してきた。これまでも継続的に補修などを実施していたが、老朽化が目立っていたため大規模な修繕の実施を決めていた。

 19年3月までリニューアル工事を続ける計画で、工事が完了すれば発電効率が従来比1割アップする見通し。外部から調達する電力を低減して製造所のコスト削減につながると期待されている。23日に開かれた日本軽金属ホールディングスのIR説明会で岡本一郎社長は「創業以来の伝統的な資産を確実に継承していきたい」と話した。

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