30日、西野朗体制となった新生日本代表が、ワールドカップの壮行試合としてガーナ代表と対戦する。
2019年アフリカネイションズカップ予選を戦っているガーナは、それを目標に若手中心の意欲的なメンバーを組んできた。
もちろん、そこにはガーナの将来を担うであろうタレントも…。日本との対戦が楽しみな4名の選手をピックアップしてみた。
トーマス・パーテイ
これまであまり代表で重用されてこなかった選手が多く招集されている今回のガーナ代表チーム。
その中で、最も欧州のリーグで知られている存在と言えば、トーマス・パーテイに他ならない。
ヨーロッパリーグを制覇したアトレティコ・マドリーでブレイク中の若きMFだ。恵まれた体格と身体能力に加え、スペインの中盤でやれるだけのテクニックも備える。
サイドバックとしてもプレーできる守備能力、正確なキック。まさに次世代のスターだ。
ラファエル・ドワミーナ
レッドブル・ガーナのアカデミーからフランスに渡り、さらにレッドブル・ザルツブルクに移籍したという左利きのFWだ。
22歳と若くまだ知名度は高くはないが、かならずこれから世界的な選手になっていくだろう。
今季はスイスのFCチューリッヒでプレーし、持ち前のパワフルなドリブルと決定力で9ゴール8アシストを決めた。
スコアラーとしてもチャンスメイカーとしても力を発揮する大型アタッカー。大ブレイクなるか。
エマニュエル・ボアテング
今シーズン、リーガ・エスパニョーラで圧倒的な強さを見せていたバルセロナ。無敗を続けてきた彼らが、最終節でレバンテに驚きの敗戦を喫した。
その試合のスコアは5-4。打ち合いの展開の中、スペインで初めてのハットトリックを決めたのがボアテングだ。
抜け目のない飛び出しとポジショニング、スピードを生かした一瞬の仕掛けと破壊力。今間違いなく「乗っている」選手だ。
しかもまだ22歳。ガーナ代表での出場経験はなく、このチャンスを生かしたいと燃えているだろう。
フランク・アチェンポング
2013年に行われたキリンチャレンジカップに出場し、ガーナ代表唯一のゴールを決めたのがアチェンポングだ。
タイ・プレミアリーグのブリーラム・ユナイテッドでプロデビューし、それから欧州のアンデルレヒトに引き抜かれたという変わり種。
豊かなスピードを生かした巧みなドリブル、そして得点力が魅力。現在は中国の天津泰達でプレーしており、今季は9試合9ゴール2アシストと大爆発している。
ルマー・アグベニェヌ
「中島翔哉の元相棒」として知られる左サイドバックも、まだ21歳という若さだ。
若い頃にはポルトの下部組織に所属していた経験もあるが、2015年に母国のクラブからポルティモネンセへ移籍。
今季は1部リーグで左サイドバックのレギュラーを獲得し、ウイングに配置されていた中島翔哉と攻撃的なコンビを組み、何度もチャンスを演出した。
そのプレーが評価され、1月にはスポルティング・リスボンに引き抜かれている。攻撃力が魅力だが、一方守備では…。彼を自由にさせたら、ガーナの攻撃力は最大限に生かされてしまうだろう。