ヘルプマーク6月1日から配布 席譲る配慮を 長崎県

 内部障害や難病など外見からは分かりにくいが配慮が必要な人が周囲から手助けを得られやすいよう、県は6月1日から希望者にヘルプマークをあしらったストラップとカードを無料配布する。県は「マークを見たら電車で席を譲るなど、配慮をお願いしたい」と呼び掛けている。
 ヘルプマークは十字とハートを組み合わせた全国統一のデザイン。ストラップはバッグに付けるなどして配慮の必要性を周囲に知らせる。カードには名前や病名、緊急連絡先などを記入して携行し、援助が必要な時に活用する。いずれも希望者には1人1個、県障害福祉課や、県内21市町の障害福祉担当窓口で配布する。
 ヘルプマークは東京都が2012年に取り入れて以来、18日までに21都道府県が導入。県内では雲仙市が15年から独自にヘルプカードを配布している。県によるとヘルプマークは昨年7月、日本工業規格(JIS)に登録され、全国で導入する自治体が増えたため、県も昨年から活用の準備を進めてきた。

6月から配布するヘルプマークのストラップ(左)とカード

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