初回に2四球から失点したが、2回以降は完全に復調
エンゼルスの大谷翔平投手は30日（日本時間31日）、敵地でのタイガース戦で今季8度目の先発マウンドに上がった。4回終了後に23分間の雨天中断があったものの、試合再開後もマウンドに立ち続け、5回まで2安打1失点に封じる好投を見せている。
中9日の間隔を空けてのマウンドは、制球に苦しむ立ち上がりとなった。初回、先頭のマーティンに四球を与えると、2死から4番のマルティネスにも四球。続くグッドラムに中前適時打を許して先制点を奪われた。不安定な初回だったが、2回から急激に復調。グレイナーをスプリットで右飛、イグレシアスもスライダーで三ゴロに仕留めた。続くマチャドはスプリットで空振り三振。初回は23球を要したが、2回はわずか10球で終わらせた。
3回にプホルスが中前適時打を放ってエンゼルスは同点に。試合を振り出しに戻すと、その裏、右腕はマルティネスはこの日最速の98.1マイル（約157.8キロ）の真っ直ぐで完全に詰まらせて遊飛に仕留めるなど無失点。4回も3者凡退に仕留めたが、その直後に大粒の雨が降り出し、試合は中断となった。
23分間の中断を挟み、試合は4回のエンゼルスの攻撃から再開された。メジャーでは雨天中断を挟むと、投手のコンディションを考慮して早々と降板させることが多いが、中断時間が22分と比較的短かったこともあり、大谷は5回もマウンドへ。先頭のイグレシアスを3球三振に仕留め、マチャドは中飛。マーティンには四球、カステラノスには左前二塁打を許し、2死二、三塁のピンチを招いたが、キャンデラリオを投ゴロに。最後の真っ直ぐは、これまでのメジャー自己最速を0.1マイル更新する101.1マイル（約162.7キロ）を記録した。
6回、エンゼルスの攻撃中に再び大粒の雨が降り出し、試合はこの日2度目の雨天中断となった。中断時間が長くなったことから、大谷は5回で降板。83球を投げてストライクが55球、防御率は3.18に。3安打3四球1失点で5三振、同点での降板で勝敗は付かなかった。
（Full-Count編集部）
