「LIXILフロントコンテスト」優秀作品15点決定 店舗ファサードの意匠・施工技術競う

 LIXIL(本社・東京都千代田区、社長・瀬戸欣哉氏)はこのほど、LIXILのフロント製品を使用した店舗ファサードの意匠・施工技術を競う「LIXILフロントコンテスト2017」において応募総数1480点の作品から優秀作品15点を選出した。

 グランプリには「倉敷高等学校本館」(岡山県倉敷市)が、小規模部門金賞には「近鉄不動産てんしば店舗」(大阪府大阪市)が、大規模部門金賞には「岩国駅」(山口県岩国市)が選ばれた。

 審査委員長の柘植喜治氏は総評で「近年施設建設のデザインに求められる社会的役割の一つに周辺社会との良好な関係性を築くことが問われている。その際に重要な要素が建築の開口部であり、それを形成するフロント材を使ったデザインである。建築の施設内容が周辺社会に開示されれば大きく社会貢献に寄与する。この事はブラックボックス化する現代社会の都市環境において極めて意味のあるデザイン行為であり、開口部の重要性を示唆するデザイン事例として評価できる」とコメント。

 グランプリ受賞作品の審査員評価ポイントでは、「正面のカーテンウォールはアイコンとして学園生活や活動を表出させ、照明や内光式サインシステムと共にフロント材の新たな可能性を導き出した。学校と地域社会の関係性を重視したデザインの計画理念は非常に価値のある成果として賞賛に値する」とした。

 小規模部門金賞受賞作品の審査員評価ポイントでは、「都市公園法の改正で、民間活力の導入によって魅力向上を図るこれまでにない小規模商業施設物件。仮設構造物、暫定的土地利用による軽い建築物はともするとチープなデザインに陥るが、この物件はガラスを多用して内部のコンテンツを最大限外部の公園に表出、にぎわい作りに貢献している」とした。

© 株式会社鉄鋼新聞社