リカルドのMGU-Kは再利用可能。カナダGPでのグリッド降格を免れる見込み

 F1モナコGP決勝でダニエル・リカルドは、パワーユニットのMGU-Kにトラブルを抱えながら走り切り、優勝を飾った。ルノーがレース後、彼のパワーユニットを調べた結果、このMGU-Kが再利用可能であることが分かったという。

 2018年F1規則では、21戦のなかで6エレメントのうちエンジン(ICE)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。

 リカルドは第6戦のモナコの時点ですでにパワーユニットの6エレメントすべてについて2基目に突入しており、ペナルティが目前に迫っている状況だ。しかしドイツのAuto Motor und Sportの報道によると、水曜、ルノー・スポールのマネージングディレクター、シリル・アビテブールは、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコに対し、リカルドがモナコ決勝で使用したMGU-K自体にはダメージはなく、再利用可能であると連絡したという。      

「モントリオールではグリッドペナルティを受けずに済みそうだ」とマルコ。
「しかし近いうちに受けなければならないだろう」 

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