三信産業、「クイックデッキ」現場見学会開催 福岡県新田大橋で初開催

 建設用仮設機材のレンタル・施工を行っている三信産業(本社・大分県大分市、社長・大野真人氏)は5月24日、福岡県大川市の新田大橋において、先行床施工式フロア型システム吊足場「クイックデッキ(日綜産業製)」の現場見学会を実施した。見学会は初めて。採用面積は約1600平方メートル。同社は、今後年1回のペースで見学会を実施する予定。

 現場見学会には、三信産業と日綜産業の担当者が同行。席上、受注業者である岡本土木の野間口郁工事課長代理は「(価格は)高いが使い勝手が良い。設置作業が早くて組立てが容易。今回は、クイックデッキの上部に『3Sシステム』(クサビ緊結式システム足場兼支保工)も採用。移動が楽で安全に作業できている」と語った。

 新田大橋は、大川市市街地と大野島をつなぐ鋼製ボックス桁橋。全長818メートルで、幅員約11メートル。工事名は福岡県南筑後県土整備事務所柳川支部道路維持課が発注した「県道大牟田川副線新田大橋上部工補修工事」。福岡県側120メートルで採用されている。足場の設置作業が終わった段階で、工事の進ちょく率は現在2割程度。

 同社は現在、クイックデッキを約2万平方メートル保有している。安全性と作業性を高く評価しており、保有数は全国のホルダー会社の中でトップを誇る。熊本震災の際には、阿蘇長陽大橋の復旧工事や自動車部品工場の天井の補修工事現場などで使用されている。

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