「昔に比べたら、魚の取れる種類も量も減ったですよ」。新上五島町有福郷の港で、下窄久幸さん(60)は網の上にペタンと座り、黙々と定置網漁の網の手入れに精を出す。 漁師歴45年のベテランはこの日、早朝から漁に出て、午前11時前には帰ってきた。今はイサキやアジ、サバ、イシガキダイなどが旬。「魚のたくさん取れれば、うれしかですけどね」。日焼けした顔から白い歯がこぼれた。
漁船が港に戻ってくる。魚のおこぼれにあずかろうと、空からトンビが様子をうかがっていた。
大漁願い 黙々と
- Published
- 2018/06/01 11:11 (JST)
- Updated
- 2021/03/05 09:15 (JST)
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