富士山もくっきり カラッと晴天

6月スタートのきょう、東京都心ではよく晴れています。けさは富士山がくっきりはっきりと見えて、まるで冬のような景色が広がっていました。
本来、この時季というのは空気中の水蒸気量が多いため、遠くの景色は見えにくくなります。晴れていても、東京都心から見る富士山はぼんやりとしか見えず、まったく見えないことも少なくありません。
実際、東京都庁から見えた富士山の日数を統計で調べてみると、平均して12月は20日ほどあるのに対し、6月は2、3日程度。富士山は空気が乾燥している時季ほどハッキリみえますから、6月に綺麗にみえることは珍しいというわけです。

きょうは大陸から乾いた空気が流れ込んでいるため、空気が乾燥しています。東京都心では湿度が30%台まで下がり、大阪でも50%を切りました。
日中は関東から西の地域では気温が26℃前後の所が多いですが、湿度が低い分、しのぎやすいと思いますよ。

気象予報士・多胡 安那

画像について:6月1日午前8時頃の東京・渋谷区にて撮影。

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