UACJと産総研、アルミ先端技術開発でラボ設立

 アルミ圧延国内最大手のUACJ(社長・岡田満氏)は先月31日、アルミ産業の強化を目的に産業技術操業研究所と共同で「アルミニウム先端技術連携研究ラボ」を設立すると発表した。UACJのアルミに関する総合的な研究開発能力と産総研の幅広い技術シーズと結合させ、革新的なアルミ材料やプロセス技術の開発を図る。

 「UACJ―産総研アルミニウム先端技術連携研究ラボ」は、きょう1日付で産総研の中部センター(名古屋市)に設立した。研究ラボ長には産総研構造材料研究部門の尾村直紀氏が就き、ラボへは産総研とUACJのR&Dセンターがそれぞれ人材を派遣する。ラボの設置期間は3年をめどとしているが、成果の進ちょく状況を見ながら事業の延長も視野に入れていく。

 業界最大手のUACJと新材料や材料プロセス技術で高いポテンシャルを有する産総研が連携し、アルミの先端技術開発を推進する。また既存技術課題に対する新たなアプローチや新規技術探索を通じ、研究開発力の強化につなげる。自動車の軽量化につながる材料開発をはじめとした幅広い分野で成果を追求していく。

© 株式会社鉄鋼新聞社