知的、精神障害者も対象 県職員採用試験、本年度から

 神奈川県は1日、本年度の職員採用試験から障害者を対象とした選考にこれまでの身体障害者に加え、知的、精神障害者も受験可能にすると発表した。障害者の法定雇用率引き上げを踏まえた対応で、2度の選考を経て合格者は来年4月の入庁となる。

 採用職種は行政(15人程度)、公立小中学校等事務(7人程度)、警察事務(5人程度)で、新たに2次選考の人物考査で集団討論も実施する。

 精神障害者の雇用を巡っては、黒岩祐治知事も昨年6月の県議会第2回定例会の代表質問で「企業の雇用を促進する観点からも率先して進める必要がある」と答弁。県庁で積極的に採用する考えを示していた。

 県人事委員会は「差別や偏見を排除するとした『ともに生きる社会かながわ憲章』が制定されたこともあり、門戸を広げた」としている。

 受験案内、申込書は8月13日から県庁やかながわ県民センターなどで配布するほか、郵送での請求も受け付ける。申し込みの締め切りは9月7日。問い合わせは、県人事委員会事務局総務課電話045(651)3245。

神奈川県庁

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