家族撮影会で交通遺児支援 横浜、神奈川PGC

 県内の若手プロカメラマンでつくる「神奈川PGC」による家族写真のチャリティー撮影会が1日、横浜市西区の臨港パークで行われた。撮影代は全額、交通遺児を支援する社会福祉団体に寄付する。2日まで同パークで行われる。

 1回500円で、プロカメラマンが同パークで家族写真を撮影し、額入りで受け取ることができる。横浜開港祭に合わせ、2005年に始まった。

 同会によると、これまでは被災地支援に役立てていたが、今回初めてチャリティー目的を交通遺児支援にした。同会は「県内で起きたあおり運転による事故や、子どもたちが巻き込まれた事故に心を痛めた」としている。

 初夏の日差しが降り注いだ1日は、多くの家族連れがパーク内のブースに訪れ、カメラマンの声掛けに応じながら思い思いの表情で家族の思い出を残した。生後1カ月半の長男と写真に収まった横浜市港北区在住の母親(35)は「思い出の一枚として大切に家に飾りたい」と喜んだ。

 同会の田代充代表(35)は「子どもの成長の記録になる家族写真の良さに触れてもらうことを通して、交通遺児の支援にもつなげたい」と話した。

 2日の撮影受け付けは午後4時までの予定。問い合わせは、メールでkanagawapgc@gmail.com

家族の記念の1枚を撮影する神奈川PGCのプロカメラマン=横浜市西区の臨港パーク

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