横浜で港の労働者を供養

 横浜港港湾労働者供養祭が1日、象の鼻パーク(横浜市中区)の供養塔前で営まれた。参列した港湾関係者ら約370人は、開港記念日(2日)を控えて横浜港の発展に貢献した人たちに思いをはせ、冥福を祈った。横浜港運協会と横浜港湾福利厚生協会の共催。

 全員で黙とうをささげた後、両協会の藤木幸夫会長は「昔は労働災害が多く、悲しい知らせを受けた人たちがここに集まり、事故死した仲間を涙ながらにお迎えした。ここは横浜港の物的にも精神的にも中心になった場所。数多くの先輩のおかげでミナトはますます良くなっている。先輩たちの魂がミナトを良くしてくれているものと感謝している」とあいさつし、花輪を奉納。供養塔に献花をする参列者の長い列ができた。

 供養塔は開港以来、不慮の事故や病気などで亡くなった港湾労働者らを供養するため、1974年に山下ふ頭(同区)に設置。2009年に開港150周年を記念して、同港発祥の地である象の鼻パークに移転した。

横浜港港湾労働者供養塔に花輪を奉納する藤木会長=象の鼻パーク

© 株式会社神奈川新聞社