カージナルス・ワカ ノーヒッターならずも快投で7勝目

【パイレーツ0-5カージナルス】@ブッシュ・スタジアム

パイレーツ4連戦の勝ち越しを目指すカージナルスは、日本時間6月4日の試合に今季ここまで6勝1敗と好調のマイケル・ワカが先発した。ワカは5回表一死からフランシスコ・セルベリを歩かせるまで打者13人をパーフェクトに抑え、5回表二死から再び打者10人をパーフェクト。チームでは2001年9月のバド・スミス以来となるノーヒッター達成をかけて9回表のマウンドに上がったが、代打で登場した先頭打者のコリン・モランにライト前ヒットを打たれ、快挙達成はならなかった。カージナルスは初回にマーセル・オズーナの5号グランドスラムで4点を先制し、8回裏にヤイロ・ムニョスのタイムリーで1点を追加。8回0/3を無失点に抑えたワカは今季7勝目をマークし、パイレーツ4連戦を3勝1敗で終えた。

7回終了時点で95球、8回終了時点で107球とやや球数が多かったワカだが、カージナルスのマイク・マシーニー監督はワカをノーヒッターに挑戦させることに迷いはなかった。「もちろん球数には気を遣っていたよ。(マイク・)マダックス(投手コーチ)が球数の上限を提案してきたけど、私はそれを受け入れなかった。もう少し球数が必要だと思ったし、投手にとって(ノーヒッターに挑戦するのは)とても貴重な機会だからね」とマシーニー。指揮官が球数の上限をいくつに設定していたのかは明らかになっていないものの、モランにヒットを許し、ワカの挑戦は111球で幕を閉じた。マシーニーは「一生に一度のチャンスになるかもしれないからね。もちろん、健康とのバランスを考えて、選手にとって最適な選択をするようにしているよ」と選手への思いやりを口にしていた。

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