受動喫煙防止へ医師ら情報交換 横浜

 医師らでつくる「禁煙・受動喫煙防止活動を推進する神奈川会議」は3日、横浜市内で第20回総会・講演会を開いた。2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、受動喫煙対策を広げていく活動の報告や情報交換を行った。

 講演会では、県と藤沢市の受動喫煙対策の担当者がそれぞれの施策について報告した。同市の担当者は、策定した独自のガイドラインに基づき市庁舎や学校といった市有施設の敷地内禁煙などを進めてきた経過を説明。「今後は健康の側面だけでなく、環境や商業、教育などさまざまな分野と連携し、理解を得ながら推進する必要がある」と強調した。

 ちょうふタバコ対策ネットワークの鈴木隆宏副代表は「行政を動かすためのタバコ対策活動のノウハウ」と題して講演。また、希望の党の松沢成文代表は、今国会で審議されることとなった受動喫煙対策を盛り込んだ健康増進法改正案を巡る国会の動向について解説した。

 総会では、会長代行の中沢明紀・県立循環器呼吸器病センター所長の会長就任や18年度の活動方針などが承認された。

受動喫煙対策などについて情報交換した総会・講演会

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