土砂災害想定し防災心得学ぶ 伊勢原

 伊勢原市の大山、子易の両地区で3日、土砂災害を想定した防災訓練が行われた。

 大山地区では1923年の関東大震災後、大雨が続いた影響で土石流が発生し、家屋約70戸が流された記録が残っている。しかし、斜面の膨らみや亀裂といった異変に気付いた大山駐在所の巡査がいち早く住民を避難させ、死者は1人だったという。

 訓練は土砂災害防止月間に合わせて実施。この日も午前9時半にサイレンを鳴らして避難を呼び掛けた。大山地区の約80人が市立大山小学校に、子易地区の約100人が農協支所にそれぞれ避難し、避難所開設の手順などを確認した。消防職員から心臓マッサージの方法なども学んだ。

心臓マッサージの講習に取り組む住民=伊勢原市内

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