実験で泥水をきれいに 子どもら楽しく水道学ぶ

 県内広域水道企業団は2日、水道について楽しんで学んでもらう特別開放イベント「みずきフェスタ」を社家取水管理事務所(海老名市社家)で開いた。天候にも恵まれ、多くの家族連れらが訪れた。

 事務所1階では「きれいな水道水ができるまで」と題した実験コーナーを開設。企業団職員が先生役となり、参加した子どもたちが泥水の入ったコップを持った。コップに薬剤を入れて子どもたちがスプーンでかき回すと、細かい泥が凝集してコップの下にたまり、水がきれいになる様子を体験した。

 さらに、まだ色が残ったコップの上澄みの水を職員が集めて砂でろ過すると、すっかり透明になった水が出てきた。子どもたちは「あー、きれいな水になってる」とびっくりしていた。

 管理事務所に隣接する相模大堰(おおぜき)は、相模川の水を引き込む施設。地下ではガラス越しに大堰の魚道を観察でき、体長4~5センチ程度の小さなアユの群れが見られた。普段は通れない大堰上の通路も開放され、参加者は通路を歩いたり、水位を調整する施設を興味深そうに見学したりしていた。

水をきれいにする実験に見入る子どもたち=海老名市社家の県内広域水道企業団社家取水管理事務所

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