“断食中”のチームメイトのため? チュニジア代表GKが試合中に倒れる

突如ピッチに倒れ込んだムエズ・アセン photo/Getty Images

1日に国際親善試合が行われ、チュニジア代表がトルコ代表に2-2で引き分けた。

ロシアW杯にむけて調整を進めているチュニジア代表だが、GKムエズ・アセンのある行動が話題を呼んだ。同国代表の選手の大半がイスラム教徒であり、現在は“ラマダン”の時期にあたる。ラマダンとはイスラム教徒が守るべき五つの義務(五行)のひとつで、約1ヶ月もの間日中の飲食を断つというものである。こうした状況で迎えた同試合の48分、アセンが突如ピッチ上で倒れ込み、プレイが中断。この中断時間を利用し、他の選手が軽食を口にしていたことが衛星テレビ局『ALJAZEERA』などで報じられた。なお、同選手が日没の時間に合わせて負傷を装い、チームメイトの食事の時間を確保したとの見方が併せて伝えられている。

同選手が負傷を装ったのか否かは定かではないが、敬虔なイスラム教徒にとって、アスリートとして必要な栄養補給とラマダンとの両立は永遠の課題である。キックオフ時間の再考や新たな特例の制定などに着手する必要がありそうだ。

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