ボーナス207人に過払い 川崎市教委が計1611万円

 川崎市教育委員会は4日、市立学校の臨時採用教職員207人のボーナスについて、2010年度から17年度まで、計約1611万円を過払いしていたと発表した。

 市教委によると、10年度に導入した新人事給与システムの開発時に、一定号給以上の正規教職員にのみ適用する「職務段階別加算」を臨時採用教職員にも誤って適用してしまったことが原因という。システム開発業者には正しく発注していたが、プログラムに反映されていなかった。今年2月に市教委が資料を確認した際、過払いに気付いた。

 過払い分のうち、10年度から12年度までの計約136万円は地方自治法の規定で消滅時効が成立している。市教委は13年度以降の199人(在職150人、退職49人)の計約1474万円について、民法の規定に基づき返還を求める。

川崎市役所

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