若年性認知症の福田さん 病気への理解呼び掛け 川棚で交流会

 若年性認知症を患いながら、病気への理解を呼び掛ける活動を続ける福田人志さん(55)=佐世保市黒髪町=はこのほど、東彼川棚町のコミュニティーサロン「井戸端みんなでワハハ」で交流会を開いた。10人が参加し、認知症への理解を深めた。
 福田さんは自らが発症したときの様子や日常の苦労、誰もが安心して暮らせる町づくりの構想について説明。「認知症についての疑問や意見、身近で困っていることを教えてほしい」と呼び掛けた。参加者は「何がきっかけで病気が分かったのか」「どのように接すればいいのか」などと質問。「本を読むだけでは分からないことが聞けてよかった」「認知症に抱いていたイメージと福田さんとは全然違う」と口々に語っていた。
 みんなでワハハの代表、藤田直子さん(60)は「こんな人もいるんだと多くの人が知ることで、町全体で見守ることができるように、つながりを広げたい」と話した。
 福田さんは7月6、7日の両日、新上五島町で講演会と交流会を開く。6日は午後6時半~8時、新上五島石油備蓄記念会館。医療・介護関係者が対象。7日は午前10時~正午、新上五島町温水プール研修室。誰でも参加できる。問い合わせは中倉さん(電0956・32・8879)。

福田さん(右)を囲んで語らう参加者=川棚町、井戸端みんなでワハハ

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