17年度のアルミ合金車両生産、過去最高の1165両 海外向け4割超

 日本アルミニウム協会・アルミニウム車両委員会によると17年度のアルミ合金製車両の生産総量(モノレール・新都市交通システム含む)は前年度比24%増の1165両となり、初めて1千両を突破した。新幹線車両が全体の22%となったほか、海外プロジェクト向けが44%に達するなど好調を示した。

 普通車両は前年比21%増の1099両。そのうち新幹線はJR東海向けが堅調で252両だった。新幹線を除く普通車両は東京地下鉄向けが好調だったことを受けて387両だった。海外プロジェクトは英国都市間高速鉄道関係が201両あったほか、同じく英国の別案件で142両、カタール向けが117両あった。

 このほか、アルミ合金製モノレール車両の生産実績は東京モノレール向け6両、沖縄都市モノレール向け8両の合計14両。新都市交通システム車両は神戸新交通向けが4両あったほか、マカオ向けが30両、米国向け18両の合計52両だった。

 1962年からの累計生産量は普通車両で2万4084両、総量では2万5165両となった。また日本鉄道車輌工業会によると、17年度の車両(電車及び客車の完成車両)の生産合計は24%増の1609両、アルミ化率は7・4ポイント上昇の57・0%となった。

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