マーリンズ解雇の田澤がタイガースとマイナー契約

日本時間6月5日、タイガースは田澤純一とマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことを発表した。今季がマーリンズとの2年契約の2年目だった田澤は、22試合に登板して防御率9.00の大乱調で日本時間5月22日にマーリンズを解雇され、フリーエージェントとなっていた。

2013年から5年連続で50試合以上に登板し、レッドソックス時代の2013年にはポストシーズンでも13試合に登板して防御率1.23の好成績でワールドシリーズ制覇に大きく貢献した田澤だが、2015年以降は徐々に成績が悪化。2015年からは2年連続で防御率4点台に終わり、マーリンズに加入した昨季は55試合に登板したものの、防御率5.69とメジャー定着後自己最悪のシーズンを過ごした。

契約最終年となる今季は、開幕からの9登板で防御率1.69、被打率.147と好スタートを切ったものの、日本時間4月20日のブリュワーズ戦で6失点の大炎上。その後も2試合に1度のペースで失点が続き、日本時間5月17日から2試合連続で3失点を喫したところで40人枠から外され、最終的には解雇となった。

今季の年俸700万ドルについては、田澤を解雇したマーリンズに支払い義務があるため、タイガースは田澤がメジャー昇格を果たした場合にも、最低保証年俸で田澤を雇うことができる。当面の間はAAA級で調整を行うことになるとみられるが、タイガースにとっては「復活してくれれば儲けもの」といった具合の、ローリスク・ハイリターンの契約と言えるだろう。

タイガースはクローザーのシェーン・グリーンが15セーブをマークし、セットアッパーのジョー・ヒメネスも32試合で防御率2.45と健闘しているが、それ以外に計算できるのは23試合で防御率3.09のワーウィック・サポールドと11試合で防御率1.26のルイス・コールマンくらい。リリーフ防御率はリーグ11位の4.29であり、本来のパフォーマンスを取り戻すことさえできれば、田澤にも十分にチャンスはあるはずだ。

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