ひき逃げ疑惑の杉山県議 自民が離団了承、1人会派へ

 自民党の杉山信雄県議(60)=川崎市川崎区選出=が乗用車で人身事故を起こし、警察に通報せずに現場を立ち去った問題で、同党県議団は5日、杉山氏の離団を了承した。近く議長に離団届を提出、杉山氏は1人会派を結成するとみられる。

 同党県議によると、杉山氏は同日の団会議に出席し、「迷惑を掛けて申し訳ない」などと陳謝。県議団は、杉山氏が示していた離団の意向を了承した。杉山氏は事故を受け、党県連と川崎市連の役職を辞任。党県連は来春の県議選の公認を取り消している。

 県警によると、杉山氏は5月12日午前、同市中原区の丁字路で男子高校生の自転車に接触。生徒は転倒して軽傷を負ったが、警察に通報せずに立ち去った。県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで調べている。

記者の質問に答える杉山信雄県議=2018年5月、県庁

© 株式会社神奈川新聞社