ドルトムントも3年目だった! クロップ・リヴァプールはそろそろリーグ制覇してもいい頃だ

リヴァプールを率いるクロップ photo/Getty Images

驚異の強さで今季のプレミアリーグを制したマンチェスター・シティが来季も連覇を果たすのか、それとも3年目に燃えるジョゼ・モウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッドが王座を奪還するのか。来季のプレミアもマンチェスターの両クラブが大きな注目を集めるだろうが、期待が高まっているのはリヴァプールだ。

リヴァプールは今季チャンピオンズリーグ決勝に進出し、来季はユルゲン・クロップ体制で迎える4シーズン目となる。ただしクロップは2015年10月に成績不振を理由に解任されたブレンダン・ロジャースの後釜として指揮官に就任しているため、リヴァプールの指揮官として迎えるプレシーズンは今夏で3度目ということになる。

英『Liverpool Echo』が期待しているのは、ドルトムント時代の再現だ。クロップはドルトムントの指揮官に2008年夏に就任し、3年間の補強期間を経て2010-11シーズンにブンデスリーガを制覇した。その流れでいくなら、来季はそろそろ頂点に立ってもいい頃だ。

ドルトムントで優勝した2010-11シーズン開幕前の夏、クロップはサイドバックのウカシュ・ピシュチェク、超安価だった日本代表MF香川真司、ルーカス・バリオスのバックアッパー候補として当時無名に近かったロベルト・レヴァンドフスキら5人の新戦力を加えている。この時すでにドルトムントのスタイルは出来上がりつつあり、香川らを加えてからも戦い方は明確だった。リヴァプールは今夏にモナコからファビーニョ、ライプツィヒからナビ・ケイタが合流するわけだが、同メディアはこれがリーグ制覇へのファイナルピースになるのではないかと期待をかけている。

2016年夏よりクロップは時間をかけてチームを強化し、モハメド・サラーやアンドリュー・ロバートソン、ジョルジニオ・ワイナrドゥムら新戦力もフィットさせてきた。もう骨組みは出来上がっており、あとはファビーニョやケイタを加えてキレ味をプラスするだけだ。悲願のリーグ制覇に手が届くところまで来ているように思えるが、来季こそリヴァプールが頂点に立つか。

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