「国民民主党」は支持1%、期待しない7割超。安倍内閣不支持は「下げ止まった」か?|5月 世論調査まとめ

5月7日に民進党と希望の党が合流し、国民民主党が結成。8日には審議拒否を続けてきた立憲民主党などの野党が国会審議に復帰し、10日には加計学園問題をめぐって柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人招致が行われるなど様々な動きがありました。
5月上旬から中旬にかけて行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関8社の世論調査の結果をまとめ、比較しました。各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

なお、加計学園の獣医学部新設をめぐり、安倍首相が学園関係者と面会したとする新たな文書が国会に提出されたのは21日であり、各社の調査にはこうした出来事が反映されていない点にもご注意ください。

3月・4月に続き「不支持」が上回るも、「支持する」微増

3月・4月に続いて8社の調査全てで、「内閣を支持しない」と回答した人が「支持する」と回答した人を上回りました。加重平均を見ると、「支持する」は1.7ポイント増え、「支持しない」は3.4ポイント減る結果となりました。

各社の結果を4月時点の調査と比べると、「支持する」は時事通信とNHKを除く6社で微増し、「支持しない」は時事通信を除く7社で微減しています。

こうした結果を受け、公明党の山口那津男代表は「内閣支持率が下がってきていたことについて非常に心配していたが、各社調査で下げ止まった結果が表れている」と述べるなど、内閣不支持が下げ止まったとの見方も存在します。一方で、各社の調査の後に、安倍首相が加計学園関係者と面会したとする文書が国会に提出されるなどの動きもあり、こうした出来事が今後どのように影響していくかは引き続き注目が必要です。

自民党支持が安定。政党ごとの支持率には変化無し

政党ごとの支持率を見ると大きな動きは見受けられず、引き続き自民党が他党を引き離す支持を得ています。野党第一党の立憲民主党は森友学園問題に続いて加計学園問題の追及を強めていますが、支持率に変化は見られません。

「国民民主党」は支持率0.5%〜2%前後。「期待しない」7割超

5月7日に民進党と希望の党が合流して結成された国民民主党に関しての「期待」を聞いたところ、各社ともに「期待しない」が7割前後となっています。

「期待する」「期待しない」のほかに「どちらとも言えない」が選択肢に入っているNHKでは5割が「期待しない」と回答しています。

結成直後の国民民主党の支持率は0.5%から2%、8社の加重平均で1.06%となっており、有権者から今回の結党が特に評価されていないことが分かります。なお、この数値は各社が4月時点で行った調査での「民進党の支持率」と「希望の党の支持率」の合計値よりも低い値となっています。

<参考>
共同通信世論調査 (5月12-13日実施、 回答数1,045)
時事通信世論調査 (5月11-14日実施、 回答数1,274)
読売新聞世論調査 (5月18-20日実施、 回答数1,120)
朝日新聞世論調査 (5月19-20日実施、 回答数1,908)
NHK世論調査 (5月11-13日実施、 回答数1,330)
日本テレビ世論調査 (5月18-20日実施、 回答数782)
JNN世論調査 (5月12-13日実施、 回答数1,200)
テレビ朝日世論調査 (5月19-20日実施、 回答数1,552)

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