問題解決のために議員引退を宣言。アメフト悪質タックル被害者の父、大阪市議 奥野康俊氏の経歴・政策は?

5月6日のアメリカンフットボール 日本大学vs関西学院大学の定期戦において、日大選手が関学大選手に悪質なタックルをなし負傷させたことが大きく報道されています。22日の記者会見で、日大選手は謝罪をした後、「1プレー目で潰せ」「やらなきゃ意味ないよ」「できませんでしたじゃ、すまされないぞ」と監督・コーチから指示されていたと告白。翌23日の日大の緊急記者会見には内田正人前監督と井上奨コーチが出席し、内田前監督は自らの指示を否定しました。

これに対し、関学大の被害者の父で大阪市議の奥野康俊氏は、「残りの人生をかけ真剣に、とことん、この問題に向き合う覚悟です。」と、次期大阪市議選に立候補しない旨を自身のFacebookで表明しました。

大阪府議会議員を経て、大阪市議会議員1期目を務める

奥野氏HPより

奥野康俊氏は現在52歳です。大阪府立池田高等学校を卒業後、立命館大学理工学部に進学。同大学を卒業後、リクルートグループに就職します。1995年の池田市議会議員選挙に立候補し初当選。その後、池田市議を4期16年務めました。

2011年の大阪府議会議員選挙では17,860 票を得て初当選し、2015年の大阪市議会議員選挙では、12,060 票を得てトップで初当選を果たしています。

奥野氏の政治理念

奥野氏は自身のホームページによれば、政治理念として、

1.ハードよりもソフト。
2.時代に即した事業推進。
3.小さなコストで大きな成果。

を掲げ

3つの理念を基に、市民の要望すべてに応えることが政治の役目。そのためには財源の確保が急務。どんな声にも耳を傾け全力投球、全身全霊で取り組みます。行動します。守ります。

と述べています。

Facebookで議員引退を表明

奥野氏は5月24日付けの自身のFacebookにおいて、23日の日大側の記者会見に触れ、一切の関与を否定した内田前監督と井上コーチに対し、「指導者2人に対して、体の震えが止まりません」と怒りをあらわに。「私の記者会見前に決断していたことですが、任期満了を持って大阪市議会議員にピリオドをうち、次の選挙では立候補いたしません」と、政治家として区切りをつける決意表明をしました。

さらに奥野氏は今後、息子のため、アメフト界・スポーツ界の信頼回復のためにすべてを捧げるとしたうえで、日大選手の減刑、内田前監督・井上コーチに対する厳重処分の嘆願書提出も検討するとしています。24日15時時点でFacebookにはいいね!1.6万、シェア10,555件が集まり、「親としての立派な覚悟を感じます。多くの真っ当な国民が応援しています。すべてのスポーツマンのためにぜひとも頑張ってください。注目し、応援します!世論という力でサポートせねば!」とのコメントも寄せられました。

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