中野区長選挙立候補予定。田中大輔(たなか だいすけ)氏の学歴・経歴・政策は?

任期満了にともなう中野区長選(6月3日告示、10日投票、11日開票)に現職の田中大輔氏(66)が立候補を表明しました。

なお、田中氏のほかに現段階で中野区長選に立候補の意向を表明しているのは同区議の市川稔氏(63)、元同区職員の酒井直人氏(46)、元都議の吉田康一郎氏(51)の3名です。

北海道小樽市生まれ。中央大学卒業後、中野区に入庁

田中氏は1951年北海道小樽市生まれで現在66歳です。中央大学文学部を卒業し、中野区役所に入庁しました。交通対策課長、健康課長、介護保険準備課長、行政改革課長を歴任しています。

2001年に退職し、2002年の区長選から4期連続で当選を果たしています。なお2006年には中央大学大学院経済学研究科を修了しています。

田中氏が目指す政策とは

田中氏は2018年2月16日の第1回中野区議会定例会区長施政方針説明において、「新しい中野をつくる10か年計画」の8つの戦略に沿って区政を進めていきたい考えを示しています。

(1)まち活性化戦略
グローバルな都市活動や東京の新たな活動拠点とするための中野駅周辺の各エリアのまちづくりの検討、新たなシティマネジメントの推進事業を実施

(2)安全・居住都市戦略
空家等対策基本計画や無電柱化推進計画の策定・良好な都市景観の確保と安全で魅力的なまちの創出、また憩いの場・防災の重要な機能を持つ平和の森公園の拡張整備、災害時の被災者の生活再建の支援、防犯カメラの設置 など

(3)環境共生都市戦略
ごみの発生抑制と資源化、地球温暖化対策や緑化推進、グローバル化に対応する住宅宿泊事業の適正な実施、エコポイントメニューの充実・普及拡大、中野区みどりの基本計画の改定 など

(4)生きる力・担う力育成戦略
幼児教育や保育の量と質を確保し、子育て支援をさらに推進する。障害を持つ子供の支援体制の充実に向け保育所や幼稚園等への巡回訪問指導を拡充し、児童発達心理の専門家を配置する。産後ケア事業や子育てひろば事業、学童クラブ事業の拡充など、安心して産み育てられる環境づくりに取り組む など

(5)地域見守り・支えあい戦略
地域包括ケアシステム推進プランに基づく取組の推進、介護予防の取り組みや専門職による助言を取り入れた体制づくり、町会・自治会への助成拡充 など

(6)スポーツ・健康都市戦略
東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて障害者スポーツの理解促進、普及啓発、平和の森公園での体育館整備、障害者多機能型通所施設の運営支援、がん検診等の申し込み方法の見直し など

(7)区民サービス基盤強化戦略
次期住民情報システムや内部事務管理システムの再構築、国民健康保険など各保険の保険料収入の確保および適切な給付や必要なサービスの提供、過去の受診歴等のデータ分析による効果的な奨励・生活習慣病ハイリスク者に対する医療機関への受診勧奨、ケアプランの質の向上・介護保険給付の適正化の促進 など

(8)持続可能な行政運営戦略
町会・商店街などが実施する大会関連事業の支援、ボランティア活動の普及啓発、国内外に向けて区の魅力を発信する総合的なガイドブックの発行、ICTを活用した多言語対応の公共サイン整備、既存施設のバリアフリー化 など

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