公用車で選挙応援と問題視する声も。東京都杉並区長・田中良(たなか りょう)氏の経歴・政策は?

東京都杉並区の田中良区長が2016年4月の目黒区長選の際に、激励のため候補者の事務所へ公用車で訪問していたことが問題視されました。5月31日の区議会定例会において、共産党の金子健太郎区議の質問に対し、杉並区側は公用車の使用を認めたうえで、過去の判例を踏まえ、近隣の自治体と良好な関係を保つために行った公務であるとの見解を示しています。

杉並区出身の田中氏。杉並区議会議員、東京都議会議員を経て、杉並区長を2期務める

田中良氏は1960年11月4日、東京都杉並区の生まれで現在57歳です。獨協高等学校を卒業後、明治大学政治経済学部に進学。同大学を卒業後、1984年にテレビ東京に入社します。

1990年の第39回衆院選では、旧東京4区から進歩党公認候補として立候補するも落選。1991年には杉並区議会議員選に立候補し、最年少でトップ当選を果たします。1993年の東京都議選では、杉並区選挙区から日本新党公認候補として立候補し、トップで初当選。以後、5期連続で当選しています。

その後、2010年の杉並区長選挙に、民主・社民・生活者ネットの3党の推薦を受け立候補し、102,990票を得て初当選、2014年の同選挙で2回目の当選を果たしました。

田中氏の政策理念

田中氏は自身のHPに、10年後の杉並の将来像として「支えあいともにつくる安全で活力のあるみどりの住宅都市 杉並」と記し、具体的には、

5つの目標
1.災害に強く安全・安心に暮らせるまち
2.暮らしやすく快適で魅力あるまち
3.みどり豊かな環境にやさしいまち
4.健康長寿とささえあいのまち
5.人を育み共につながる心豊かなまち

実現のために
1.参加と協働による地域社会づくり
2.持続可能な行財政運営の推進

をあげています。

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