シャーザーが8回2失点の快投で両リーグ10勝一番乗り

【レイズ2-4ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

ナショナルズのマックス・シャーザーが日本時間6月6日のレイズ戦で8回2失点の好投。6回表に自身2度目となる「Immaculate inning(完全イニング=三者連続三球三振)」を達成するなど、今季9度目の2ケタ奪三振(13奪三振)を記録し、両リーグ一番乗りで今季10勝目をマークした。ナショナルズは2回裏にマット・アダムスの13号ソロなどで2点を先制し、4回裏にはウィルマー・ディフォーのタイムリー三塁打などで2点を追加。シャーザーは8回表に連打で無死一、二塁のピンチを背負い、連続三振のあと、ブラッド・ミラーに2点タイムリー二塁打を浴びて2点差とされたものの、最終回はクローザーのショーン・ドゥーリトルがレイズ打線を三者凡退に抑え、4対2で逃げ切った。

またしても好投したシャーザーだが、なかでも6回表のピッチングは圧巻だった。先頭のジョニー・フィールドをスライダー2球で簡単に追い込み、低めへのチェンジアップで空振り三振に斬って取ると、代打のクリスチャン・アローヨに対しては速球2球で追い込んだあとのチェンジアップで空振り三振。続くダニエル・ロバートソンには速球を3球続け、見逃しストライクとファウルで追い込んだあとに、高めのボール気味の球を振らせて三者連続の空振り三振で「Immaculate inning」を完成させた。ナショナルズによると、「Immaculate inning」を複数回達成したのはサンディ・コーファックス、ノーラン・ライアンらに次いでシャーザーが史上5人目であり、他の4人はいずれも殿堂入りを果たしている。シャーザーは殿堂入りへの道を着実に歩んでいると言えそうだ。

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