アンドゥハーが呉昇桓から7号逆転グランドスラム!

【ヤンキース7-2ブルージェイズ】@ロジャース・センター

ブルージェイズ先発のマルコ・エストラーダの前に6回まで無得点に抑えられていたヤンキースは、1点ビハインドの7回表、強打の新人三塁手がひと振りで試合をひっくり返した。先頭のゲーリー・サンチェスがヒットで出塁し、ブルージェイズはエストラーダから呉昇桓(オ・スンファン)にスイッチ。ヤンキースはディディ・グレゴリアスが死球、アーロン・ヒックスが四球で出塁して無死満塁とチャンスを広げ、ミゲル・アンドゥハーが初球を豪快にレフトスタンドへ叩き込んだ。アンドゥハーにとってはこれが自身初の満塁弾。ヤンキースは8回表にもヒックスに6号3ランが飛び出し、ブルージェイズ救援陣を見事に攻略して7対2で逆転勝利を収めた。

ブルージェイズの攻撃を7回までソロ2本による2点のみに抑えたベテラン左腕・CCサバシアの好投に報いる一発だった。無死満塁のチャンスで打席に入ったアンドゥハーが初球のカッターを迷うことなく振り抜くと、打球は大きな放物線を描いてレフトスタンドの2階席に着弾。打った瞬間にそれとわかる豪快な一発で一気に試合をひっくり返した。ブランドン・ドルーリーの加入によりマイナーで開幕を迎えたアンドゥハーだが、開幕直後にメジャー昇格を果たし、ここまで打率.305、7本塁打、OPS.872の好成績をマーク。ドルーリーの故障離脱もあり、正三塁手の座を完全に手中に収めている。ド派手な活躍を続けるグレイバー・トーレスの陰に隠れがちだが、ヤンキースの「もう一人の新人内野手」・アンドゥハーも要チェックの存在だ。

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