共英製鋼の医療安全基金、6団体に助成金

 共英製鋼グループが運営する「メスキュード医療安全基金」(理事長・高島浩司共英メソナ社長)による2017年度助成金の贈呈式が4日夕、東京・霞が関の厚生労働省で行われ、助成する6団体の代表らに目録が手渡された。メスキュードは電気炉の溶融技術を注射針など医療廃棄物の処理・再利用に活用したもの。2002年設立の同基金は、医療現場の安全対策などに活用してもらう目的で、同グループなどが医療廃棄物の処理費の中から一定金額を積み立て、毎年複数の医療団体に寄付している。

 贈呈式で高島理事長は「当社は電気炉で鉄を造る会社だが、その技術を医療廃棄物処理に活用し始めたのが約30年前。現在は全国展開している。その中で我々を育ててくれた医療関係者に恩返しがしたいと考え、当基金を立ち上げた。今回で16回目を迎えられたのは、皆様に指導していただいたおかげ。医療安全に貢献できることは我々の励みであり、来年も贈呈式を続けられるよう一年間を頑張りたい」と挨拶した。

 贈呈式には加藤勝信厚生労働大臣や基金創設を指導した坂口力元厚生労働大臣が出席した。

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