梅雨に映えるヤマボウシ 雲仙で10日前後に見ごろ

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街や雲仙岳一帯で、ヤマボウシが白く色づき始めた。例年、初夏を告げる風物詩として登山客らを楽しませているが、今年は一足早く梅雨にぬれながら10日前後に見ごろを迎えそう。
 ヤマボウシはミズキ科の樹木で、同市の木に選定されている。白い花に見える4枚のひし形状のものは、小さな球状の花を包んでいた葉で総苞(そうほう)片と呼ばれる部分。絹笠山や妙見岳などに自生している。同温泉街では“早咲き”した木が、雨にぬれた町並みに白い彩りを添えている。
 雲仙お山の情報館によると、今年は暖かくなるのが早かったため、サクラやミヤマキリシマと同様に例年より見ごろが1週間ほど早まるという。絹笠山や国道389号沿いなどでは、6月下旬まで楽しめそう。

雲仙温泉街に白い彩りを添えるヤマボウシ=雲仙市小浜町

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