Dバックスが外野手補強 ロイヤルズからジェイを獲得

日本時間6月7日、主力外野手を故障で欠いているダイヤモンドバックスは、マイナー2選手(左腕のゲーブ・スパイアーと右腕のエルビス・ルシアーノ)との交換でロイヤルズからジョン・ジェイを獲得したことを発表した。通算打率.290を誇り、外野3ポジションを守ることのできるジェイは、ダイヤモンドバックスにとって貴重な戦力となりそうだ。

ジェイは昨季終了後にカブスからフリーエージェントとなり、1年300万ドルの契約でロイヤルズに加入。ロイヤルズと契約する前にはダイヤモンドバックスとの交渉も行われていたようだが、両者が合意するには至らなかった。ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは「彼は我々がオフシーズンに獲得を狙った選手だ。今季は良いスタートを切っているし、獲得できて良かったよ」とジェイの加入を歓迎。今季ここまで59試合に出場して打率.307をマークしている巧打者の活躍に期待を寄せた。

ダイヤモンドバックスはレッドソックスへ流出したJ.D.マルティネスの穴を埋める存在として獲得したスティーブン・スーザJr.が相次ぐ故障によりシーズンの大半を欠場する事態となっており、4月の月間MVPに輝いたA.J.ポロックも左手親指の剥離骨折で戦線離脱。開幕前に予定していた正中堅手と正右翼手を欠くなかでの戦いを強いられている。ジャロッド・ダイソンやクリス・オーウィングスが彼らの穴を埋めるべく奮闘しているものの、ダイソンは打率.206、オーウィングスは打率.189にとどまっており、穴を埋めることができているとは言い難い。ジェイの加入は外野手の層を厚くするという点にとどまらず、攻撃面でも戦力アップとなるはずだ。

ロイヤルズへ移籍することになった23歳のスパイアーは、2015年12月にエンダー・インシアーテらとのトレードでシェルビー・ミラーとともにブレーブスからダイヤモンドバックスへ移籍した選手。今季はAAA級で20試合に登板して防御率3.03をマークしている。また、スパイアーとともにロイヤルズへ移籍するルシアーノはドミニカ共和国出身の18歳で、MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでは球団26位にランクイン(移籍後は球団27位に)。昨季はルーキー級で66回1/3を投げて防御率2.84をマークしたが、今季はまだマイナーでの登板はない。

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