例年多くの釣り人でにぎわうえびの市の渓流から、その姿が消えている。霧島連山・硫黄山(1317メートル)の噴火後に同市の長江川が白濁したことで、川内川上流漁業協同組合(山本健吉組合長)が漁の自粛を呼び掛けたためだ。高齢化や組合員の減少、財政難などで厳しい運営を迫られていた同組合にとって、釣り人が支払う遊漁料は貴重な活動資金となっていた。それだけに今回の自粛要請は苦渋の決断となったが、同組合は風評被害から渓流を守り、次代に受け継ぐためにこの逆境を乗り越える覚悟だ。
渓流釣り、長江川白濁で苦渋の自粛要請
- Published
- 2018/06/08 08:04 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 15:30 (JST)