くんち桟敷券 販売開始 ファン500人行列 諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社の秋の大祭、長崎くんち(10月7~9日)の桟敷券の販売が7日、同神社で始まった。午前7時の販売開始に合わせて、約500人のくんちファンが長い列を作った。
 発売したのは10月7日午前7時と午後4時、同9日午前8時20分からの奉納踊りの桟敷券。引換券を受け取ったファンらは続いて、座席位置の抽選に参加。希望通りの席が当たり、桟敷券を握りしめて喜ぶ姿も見られた。
 7日午前の桟敷券を購入した西彼時津町浜田郷の無職、森本登代子さん(80)は初めて2日前から並んだ。「10年前にくんちを見て以来、くんちのとりこ。本当に買えるか、受け取るまで生きた心地がしなかった」と、疲れた表情の中に、うれしさもにじませた。
 桟敷券のうち、S席とA席は7日と9日の両日とも完売。残りは今月11日から販売し、電話予約やローソンチケットなども利用できる。問い合わせは諏訪神社さじき運営委員会(電095・821・8596)。お旅所や八坂神社など他の踊り場でも販売を順次始める。

桟敷券を手に入れようと販売を待つくんちファンら=長崎市、諏訪神社

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