日鉄住金P&E、愛知の水素ステーション建設を受注

 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(社長・元内利文氏)は7日、愛知県常滑市で「(仮称)新セントレア水素ステーション建設工事」を受注したと発表した。東邦ガスから受注したもので、国内初のオンサイト型差圧充填式燃料電池バス(FCバス)対応の水素ステーション設備を設計・建設する。竣工は2019年2月の予定。

 設備は水素製造装置、圧縮機、蓄圧器、冷凍機、充填機などで構成。都市ガスから水素を製造し、供給能力は毎時300N立方メートル、充填圧力は82メガパスカルとなっている。燃料電池自動車への満充填時間は約3分。高圧水素管には、新日鉄住金の高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」を採用している。

 同社は、ガス・電力などのエネルギー会社向けLNG設備など液化ガスプラント・ステーションのEPCで培った技術に水素ステーションの技術提携先である米国・エアープロダクツの水素供給技術を加えて本件に対応する。また米国の水素ステーションで一般的に採用されている安価な「TYPE2複合蓄圧器」(米・FIBAテクノロージーズ社製)の採用により大幅なコストダウンを実現する。

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