佐野鉄工所がLED投光器開発 クレーン用照明を〝明るく、安価に〟

 各種クレーン設備や大型鋼構造物、重量製罐の製造・設計などを手掛ける佐野鉄工所(本社・千葉県市川市塩浜3―17―8、社長・佐野大織氏)は、クレーン用LED投光器を開発し、販売を開始した。LED200ワットを採用しており、明るさは水銀灯や白熱灯に比べて約2倍。クレーン下での作業を明るくする。外販価格は、LED100ワットと同等の2万9800円(1台当たり、税別)とした。防塵防水性能も保護等級「IP66」をクリア。

 クレーン用投光器は、クレーンガーターに取り付けてクレーン下を照らす照明器具。

 水銀灯や白熱灯は器具および電球の生産・販売の中止や撤退により今後は更新できなくなりつつあり、LED化の方向にある。

 佐野鉄工所が開発・製造したクレーン用LED投光器「S―LD―4T」(200ワット)は従来の水銀灯や白熱灯の800ワットに相当し、2倍の明るさを確保。しかも電気代は約3分の1で済む。

 サイズは縦横が375ミリで奥行が115ミリ(重量は7・8キログラム)。薄型で洗練されたデザインに仕上げた。可動式で180度までスタンド角度を調節でき、取り付け作業も容易。照射面には強化ガラスを使用し、長期間の使用でも劣化せず光がクリア。紫外線が含まれないので、虫がつきにくいのも特長だ。

 今後、佐野鉄工所が新設するクレーンに取り付ける投光器は、すべてLEDとする方針。併せて投光器単体でも外販(2万9800円・税別)する。問い合わせは電話047―396―1111。

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