来週は大潮の時期 台風接近に伴い高潮に注意 気象庁が呼びかけ

8日午前9時の台風の位置と今後の進路予想

 8日(金)午前3時にフィリピンの東で台風5号が発生した。台風は午前9時現在、フィリピンの東の海上にあって、台風の中心気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、ゆっくりとした速さで北に進んでいる。

 台風は今後も発達しながら、あさって(日)は暴風域を伴いながら沖縄の大東島の南海上を通過し、その後北上する見込み。大東島地方では大荒れの天気に警戒が必要となる。南西諸島ではうねりを伴った高波に注意し、あすの夜以降は強風にも注意が必要だ。

11日午前0時の波高の予想

 台風は今後、沖縄付近から北東へ進路を変えて11日(月)の朝には本州からやや離れた日本の南海上を北東へ進む見通し。台風の北上に伴い、西日本から東日本の太平洋側では大雨やうねりを伴う高波に注意が必要となる。

大潮の時期と重なる 高潮に注意

 来週14日の新月の前後は大潮の時期にあたり、満潮の時間帯を中心に潮位が高くなる。気象庁は東北地方から関東地方北部にかけての太平洋沿岸、西日本の沿岸の一部では、海岸や河口付近の低地で浸水や冠水のおそれがあるとして注意を呼び掛けている。
 また、台風や低気圧の接近や通過があると、さらに潮位が高くなる可能性があり、きょう発生した台風5号が来週にかけて、沖縄付近から本州の南海上に進むおそれもあるため、十分な注意が必要だ。

© 株式会社ウェザーマップ