パンチングメタルの松陽産業、金属箔に微細孔でウルトラマン LEDパネル発売

 パンチングメタル最大手の松陽産業(本社・大阪市中央区、社長・竹内和彦氏)は8日、金属箔に直径100マイクロメートルクラスの微細孔を開けたLEDパネル『Free Art Perforation MCウルトラマンセット』を商品化し、発売開始した、と発表した。

 同社は、円谷プロダクションからオフィシャルに提供を受けた初代ウルトラマン画像を題材とし、金属箔に微細な孔を開けたマイクロカット・フォイル技術と、孔によって自由に画像を表現するフリー・アート・パーフォレーション技術を活用。発売開始したパネルはA4サイズの特殊アルミ箔に対して約74万8千個の微細孔をメカニカルな加工方法で施したイメージシート本体と、白色系LEDを採用したバックライト付きの額部分(脚付き)で構成されている。

 基材にブラック着色のアルミ箔を採用することで、ライトオフの状態でも十分な視認性を確保し、また、直径100~200マイクロメートルの11段階の孔径を使いこなすことでよりコントラストの高い描画を可能としている。価格は1セット9万8千円(税抜価格)。松陽産業は自社ショッピングサイトにて初年度100セットの販売を目指している。

 竹内社長は「親子孫の3世代に愛されてきたウルトラマンを楽しむ新しい形を提案できたと考えている」とし、「当社の微細加工技術をさらに多くの方々に知っていただく機会になればと期待している」と話す。

© 株式会社鉄鋼新聞社