『Sportskeeda』は4日、「アントニオ・コンテをレアル・マドリーの監督に招聘すべき5つの理由」という記事を掲載した。
今季チャンピオンズリーグ3連覇という大記録を達成したものの、ジネディーヌ・ジダン監督が退任する事になったレアル・マドリー。
現在その後任となる指揮官を探しており、メディアではトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリらと接触しているとも…。
しかし、現在チェルシーとの関係が悪化しているというアントニオ・コンテ監督が最適ではないかという声も多い。
なぜレアル・マドリーにコンテ氏が合うと言えるのか?その理由とは…。
勝利者である
アントニオ・コンテは、自分自身は常勝者であると宣言した。それを受け入れるかどうかはともかくとして、彼の記録はそれを語っている。勝利に夢中であり、懸命に働くことができる。
彼のマネージメントの下で、ユヴェントスは現在の基礎を築くことができた。それまでユヴェントスは混乱していたし、ミランがリーグを支配していたが、それを変えた。
チェルシーに来たときも、歴史上最高の監督を失ったばかりだったはずだ。新しい時代を作るため、乱気流の中でタイトルをもたらした。
イタリア代表もそうだ。チーム力が落ちてきた状況の中で、スペインを破り、ドイツに健闘した。
レアルが必用とするのは常勝者の監督であり、それについていえばアントニオ・コンテは最適である。
システムは違うが、スタイルは合う
コンテとジダンはユヴェントス時代のチームメイトであり、師匠は同じくマルチェロ・リッピである。
ジダンは4-4-2をベースとして戦い、サイドバックを高く上げ、ボランチが下がってセンターバックの間をカバーする。一方コンテは3-4-3や3-5-2を好んでいるが、ここには多くの類似点があり、試合中には同じような形になることがよくある。
コンテの輝きは隠されており、ジダンの輝きは表に出やすいだけだ。
レアルもチェルシーも、ストライカーがボックス内で強さを見せてゴールを決める。そのために、サイドの選手が重要になる。
アントニオ・コンテがレアルに来れば、自分のスタイルでプレーするチームを手にすることができるだろう。
そもそも他の監督が…
レポートによれば、レアル・マドリーはトッテナム・ホットスパーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督を引き抜きたいと思っているという。
他にもアーセン・ヴェンゲルやマウリツィオ・サリらの名前があげられている状況にある。
しかし、ポチェッティーノはコンテほどの常勝者ではない。トッテナムでやってきたことは本当にめざましく、大きな賞賛に値するとしても。
コンテは勝利する方法を知っており、ポチェッティーノはまだ学んでいる最中である。
また、トッテナムから彼を引き抜くのは相当に難しいことだ。契約解除料も設定されていない。
ヴェンゲルは年齢がネックになるし、マウリツィオ・サリはビッグクラブ向きとは言い難い。
アントニオ・コンテならチェルシーとの関係が悪化しており、他の監督より引き抜くのは簡単だろう。
一貫性をもたらす
バルセロナのファンがメッシを称賛するときはいつでも、クリスティアーノ・ロナウドが比較対象にあげられてしまう。時にはその人格すらも対照的であるかのように扱われる。
チャンピオンズリーグでこれだけ勝っていながら、レアル・マドリーはクリスティアーノ・ロナウドがやってきてから2回しかリーガを勝っていない。
なぜか?それはリオネル・メッシにいつも直面しなければならず、彼はリーガで一貫性を見せているからだ。ロナウドはどちらかといえばリーガで安定感を欠いているため、レアル・マドリーがなかなかバルセロナの上を走れない。
アントニオ・コンテが率いたチームが好調なときは、その一貫性の素晴らしさが目を引く。
レアル・マドリーが国内リーグでメッシを超える一貫性を持つことを望むなら、コンテよりも優れた監督はいないだろう。
戦術的に優位性がある
アントニオ・コンテが大きな戦術的知識と経験、応用力を持っていることは、今ひとつ評価されていないポイントかもしれない。
イタリアで使っていた彼の3-4-3、3-5-2は、その後チェルシーにもたらされ、プレミアリーグの各クラブで3バックが使われるようになった。
アーセナルやマンチェスター・ユナイテッド、さらにドイツ代表やベルギー代表も採用し始めた。
今季のチェルシーは苦戦していたが、それは彼の戦術によるものとは言い難い。補強やクラブ内の問題、そして選手たち。
レアル・マドリーで指揮を執れば、チェルシーよりも優れた選手が得られる。
その戦術も、レアルの選手のほうがうまく実行できるだろう。それはジネディーヌ・ジダンが作った下地があり、クラブのリーダーシップが確固としているからだ。