中日松坂、驚異の粘投! 古巣相手に5回1失点で3勝目権利、柳田を連続三振斬り

中日・松坂大輔【写真:福谷佑介】

毎回のように走者を背負う苦しい投球だったが、5回3安打1失点

■中日 – ソフトバンク(8日・ナゴヤドーム)

 中日の松坂大輔投手が古巣相手に驚異の粘りを見せた。8日、本拠地ナゴヤドームで行われたソフトバンク戦。昨季まで3年間在籍した古巣との対戦となった右腕は毎回のように走者を背負う苦しい展開となりながらも、許した得点はわずかに1。勝利投手の権利を持って、マウンドを降りた。

 立ち上がりから荒れ模様だった。初回2死から中村晃、柳田への連続四球、ビシエドの失策で満塁のピンチを招いた。ここは松田を中飛に斬って取ってなんとか凌いだが、2回に失点した。先頭の甲斐に四球を与えると、1死から千賀のボテボテのゴロを松坂、一塁のビシエド、二塁の高橋がお見合い。明石にも四球を与えて満塁となると、塚田の一、二塁間へのゴロを処理した高橋が間に合わない二塁へ送球。これが野選となり、先制点を与えた。

 だが、ここで踏ん張るのが松坂。中村晃を空振り三振に切ると、柳田も外角低めへの真っ直ぐで見逃し三振に。絶体絶命のピンチを、最少失点で切り抜けた。3回には松田、西田に安打を許したが、最後は千賀を空振り三振に。4回、先頭の明石が放った何でもない遊ゴロを京田がトンネルして走者を背負ったが、1死二塁から中村晃を三飛、柳田には内角低めへのカットボールで空振り三振に斬った。

 同点で迎えた4回裏に高橋の3ラン、京田の適時打で4点のリードをもらった右腕。5回をこの日初めて3者凡退に切ると、球数は104球に達し、この回で降板。12球団で“最強打者”の1人である柳田とは走者がいる場面で3度対戦し、2三振を奪った。自身が4つの四球を与え、3安打、さらに味方の2つのエラーと野選と波乱含みの試合展開だったが、終わってみれば、1失点。3勝目の権利を持って、リリーフ陣に後を託した。

(Full-Count編集部)

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