佐賀の負担軽減協議へ 中村知事「肩代わり」検討の余地 与党検討委

 九州新幹線長崎ルートの整備方法を巡り、与党検討委が佐賀県の費用負担軽減のため長崎県やJR九州と協議を進める方針を確認したことについて、中村法道知事は8日の定例会見で、費用負担の新たな枠組みが示された場合、佐賀県の負担の一部肩代わりについて検討の余地があるとの認識を示した。
 知事は全線フルによる整備を目指しており、「関係者間の負担のあり方について検討され、地元の意見が求められるならば真剣に検討しなければならない」と述べた。
 しかし、地元負担のあり方を定めた全国新幹線鉄道整備法を挙げ、「長崎県が佐賀県の肩代わりをするのはルールから外れる。今の負担は法で定められ、それ以外の負担は基本的にありえない」と強調した。
 一方、JR九州広報部は「負担軽減に向けた方策を承知しておらず、コメントできない」としている。

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