長崎県庁発 健康づくり第1弾 県職員「朝食&勉強会」

 「県庁発健康づくり第1弾」として、長崎県は6月12日、始業(午前9時)前の午前8時15分から、希望する県職員を庁舎内食堂に集め、それぞれが持参した朝ご飯を囲む「ヘルシー朝食会&勉強会」を開く。健康づくりに向けた初の取り組みで、職員からは「健康づくりに職員から動くのは良いこと」と賛同の声が上がる半面、「そんな早い時間帯に人が集まるのか。意味があるのか分からない」と否定的な意見も聞かれ、その成果に注目が集まる。

 中村法道知事が、2月の知事選で公約に掲げた「健康長寿日本一の県づくり」の一環。国保・健康増進課によると、昨年度の健康診断で県職員の朝食欠食率は18・4%に上った。同課は「朝食を抜くと脳のエネルギーが不足し、集中力や記憶力の低下を招く恐れがある。肥満にもつながりかねない。今回をモデルに県民に朝ご飯を食べようと訴えたい」としている。

 定員は30人で、弁当やコンビニで購入した軽食などを持参。同課職員が朝食をチェックし、健康のため追加した方が良い食材を助言する。参加者は朝食を食べながら、「県職員の健康づくり」をテーマに意見を交わす。約30分間を予定しているという。

 県幹部の一人は、「朝食会に大賛成。職員から動くことで、機運が高まる。私は参加する」と前向き。一方、ある職員は「遅くまで残業し、遠くから通う職員もいるのに動機づけがいまいち。県が先駆けて健康の旗印を掲げるのは大事だが手法は微妙」と首をかしげる。

 県は、初回の反響を踏まえ、2回目以降の開催を検討するという。

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