セ・リーグ、史上3度目の「6戦全勝」 今年こそ「弱いセ」の汚名返上なるか

交流戦好調のヤクルトを指揮する小川監督【写真:荒川祐史】

「6戦全勝」を達成した2シーズンはセ・リーグが健闘

 6月9日の交流戦は、セ・リーグの主催試合6試合が行われたが、セ・リーグが全勝。交流戦でセが全勝したのは、史上3度目だ。

 交流戦でのセ・リーグの6戦全勝 左側がホームチーム。()は開催球場。

▽2008年6月18日

◯巨人2-1オリックス●
4回戦(東京ドーム)
◯ヤクルト3-2ソフトバンク●
3回戦(長野)
◯横浜4-1ロッテ●
4回戦(横浜)
◯中日3-2西武●
4回戦(富山)
◯阪神8-1楽天●
4回戦(甲子園)
◯広島2-1日本ハム●
4回戦(広島)

▽2014年6月15日

●日本ハム2-3ヤクルト◯
4回戦(札幌ドーム)
●楽天2-3巨人◯
4回戦(コボスタ宮城)
●西武1-8阪神◯
4回戦(西武ドーム)
●ロッテ5-8広島◯
4回戦(QVCマリン)
●オリックス4-6中日◯
4回戦(京セラD大阪)
●ソフトバンク1-5DeNA◯
4回戦(ヤフオクドーム)

▽2018年6月9日

◯巨人8-5西武●
2回戦(東京ドーム)
◯ヤクルト7-3オリックス●
2回戦(神宮)
◯DeNA4-3日本ハム●
2回戦(横浜)
◯中日3-0ソフトバンク●
2回戦(ナゴヤドーム)
◯阪神3-2ロッテ●
1回戦(甲子園)
◯広島2-1楽天●
2回戦(マツダ)

 一般的にプロ野球ではホームチームの勝率が高くなる。交流戦ではその傾向がさらに顕著になる。今回も含めた3例の中で、2008年と2018年の記録はセは主催試合で6連勝しているが、2014年はロードで6連勝。これは極めて珍しい。

パ・リーグの6戦全勝は4例、意外と少ない?

 反対にパ・リーグが6戦全勝を記録したのは過去に4例ある。

▽2006年5月12日

●中日4-5楽天◯
1回戦(ナゴヤドーム)
◯日本ハム4-1横浜●
1回戦(札幌ドーム)
◯西武3-1巨人●
1回戦(インボイス)
◯ロッテ6-3広島●
1回戦(千葉マリン)
◯オリックス6-3ヤクルト●
1回戦(大阪ドーム)
◯ソフトバンク8-1阪神●
1回戦(甲子園)

▽2006年6月7日

●中日1-2ロッテ◯
5回戦(ナゴヤドーム)
◯日本ハム3-2阪神●
4回戦(札幌ドーム)
◯楽天2-1横浜●
5回戦(フルスタ宮城)
◯西武8-4ヤクルト●
5回戦(インボイス)
◯オリックス3-0広島●
5回戦(スカイマーク)
◯ソフトバンク8-3巨人●
5回戦(ヤフードーム)

2007年5月22日

◯日本ハム3-1巨人●
1回戦(札幌ドーム)
◯楽天4-2ヤクルト●
1回戦(盛 岡)
◯西武2-1横浜●
1回戦(グッドウィル)
◯ロッテ8-3中日●
1回戦(千葉マリン)
◯オリックス6-0広島●
1回戦(京セラD大阪)
◯ソフトバンク2-1阪神●
1回戦(ヤフードーム)

▽2015年6月14日

◯日本ハム3-1DeNA●
3回戦(札幌ドーム)
◯楽天4-0中日●
3回戦(コボスタ宮城)
◯西武3-2ヤクルト●
3回戦(西武プリンス)
◯ロッテ3-2巨人●
3回戦(QVCマリン)
◯オリックス10-1阪神●
3回戦(京セラD大阪)
◯ソフトバンク7-2広島●
3回戦(ヤフオクドーム)

 交流戦は、現在では、セ・パいずれかのリーグの本拠地で行われるが、交流戦の試合数が多かった2006年までは、両リーグの主催試合が混在していた。
パ・リーグは通算の勝率でも優勝回数でもセを圧倒しているが、6戦全勝は4例と意外に少ない。

 セが6連勝した過去2年の交流戦の勝敗は、

2008年 71勝 0分 73敗
2014年 70勝 3分 71敗

と勝ち越しはならないにしても、健闘している。今年も前日まで23勝31敗だったが、6戦全勝で29勝31敗と、パ・リーグに肉薄した。

 今年の交流戦も折り返しを過ぎた。今年のセ・リーグは、「パ・リーグに勝てない」という汚名を返上することができるだろうか?

(Full-Count編集部)

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