リヴァプール移籍が有力視されていたフランス代表MFナビル・フェキールだが、リヨンが交渉決裂を発表した。
ワールドカップ後の交渉再開の可能性も伝えられているが、一旦は白紙に戻った形といえそうだ。
ということで、ここでは『sportskeeda』による「リヴァプールにとってフェキールの代替となりうる5人の候補」を見ていよう。
アリレザ・ジャハンバフシュ(イラン代表FW/AZ所属/24歳)
今季AZで21ゴールを叩き出したジャハンバフシュは、アジア人初のエールディビジ得点王に輝いた。
2015年にオランダにやって来た彼は、ジョン・ファン・デン・ブロム監督のもとで主にウィンガー、または攻撃的MFとしてプレーしてきた。
クロスにも優れるほか、チームメイトたちへのチャンスメイク力も高い。昨季はその点も評論家たちから大いに評価された。そして、メインストライカーとしてプレーしていないにもかかわらず、高い得点力まで見せつけたのだ。
もしクロップ監督が獲得に向かえば、スリートップの負担を軽減しうる存在だ。
ジャハンバフシュは今W杯におけるイラン代表の主役になるはずで、ロシアで好パフォーマンスを披露すればビッグクラブでプレーするチャンスを増やせるだろう。
ルイス・アルベルト(スペイン代表/ラツィオ所属/25歳)
リヴァプールファンたちは、今季彼が見せたパフォーマンスを見て悔やんだに違いない。
かつてリヴァプールが保有していたルイス・アルベルトは、2016年のラツィオ移籍以降にブレイク。いまやセリエAのスタープレイヤーのひとりになっている。
昨季は8ゴールを記録したほか、14アシストでセリエAのアシスト王にもなった。スペイン代表のロペテギ監督の目にも留まり、昨年末には代表デビューまで果たした。
テクニックに優れた彼は、ウィングでも攻撃的MFでも輝くことができる。得点とチャンスメイクへの意識がその特性だ。ルイス・アルベルトはリヴァプールの攻撃力アップに貢献し、フィリペ・コウチーニョの退団以降欠けている爆発力をもたらすことができるだろう。
そのワークレートと利他性はユルゲン・クロップのスタイルに完璧にフィットするはずで、ラストピースになりうる。
トマ・レマール(フランス代表/モナコ/22歳)
昨夏、プレミアリーグのビッグクラブ行きが盛んに噂されていたレマールは時の人だった。最終的にはモナコへ残留したが、今夏は再びヘッドラインを飾っている。
モナコのリーグアン優勝の立役者のひとりであるレマール。その年はCLでも素晴らしいパフォーマンスを披露したが、今季はやや調子を落とした。
とはいえ、技術力に優れており、魅力的な左足と遠距離からでもゴールを奪える能力を持っている。また、そのスピードとドリブルテクニックによって、いとも容易くチームメイトたちへのチャンスを作り出すことができる。
リヴァプールにとって素晴らしい補強になるだろうが、クロップ監督は熾烈な獲得競争に直面することになるはずだ。
ロレンツォ・インシーニェ(イタリア代表/ナポリ/27歳)
同世代のイタリア人選手のなかで最も才能ある選手のひとりであるインシーニェは、その素晴らしいプレーで自らを誇示してきた。
今季はセリエAで8ゴール11アシストをマーク。ドリブル、ビジョン、パスに優れた彼が最も輝くのはトップ下だ。また、バーサタリティにも優れ、両ウィングやトップでもプレー可能。味方へ最高のパスを届けられるほか、遠い距離からでもゴールを奪うことができる。
2016-17シーズンには、18ゴール9アシストと大暴れを見せた。セリエAのみならず欧州でも最も優れた選手のひとりだろう。
もし彼がムハンマド・サラーと馴染むことができれば、リヴァプールはサッカー界最強の攻撃力のひとつを身に着けられる。コウチーニョ退団以降欠けているクリエイティビティももたらせるはずだ。
ハキム・ジヤシュ(モロッコ代表/アヤックス/25歳)
ルイス・スアレス、ディルク・カイト、ライアン・バベルなど、リヴァプールはオランダから優れた選手を補強してきた。アヤックスのスター、ハキム・ジヤシュはその最新作になるかもしれない。
25歳のレフティはエールディビジにおける最高のタレントのひとりであり、ここ4シーズンで3度アシスト王にも輝いている。
また、今季は『Dutch Footballer of the year』と『Ajax Player of the Year』をダブル受賞する活躍を見せた。リーグ戦で9ゴール、そしてリーグ最多となる15アシストをマーク。
そして、1試合平均4.2本のキーパス、75.4%のパス成功率を記録。さらに、1試合平均3.4回のドリブル突破も記録しており、これはリヴァプールの3トップを上回る数値だ(当然リーグが違うが)。
また、彼はバーサタイルなタイプでもある、リヴァプールの中盤にクリエイティビティをもたらせる選手だ。スピートとテクニックを兼備しており、クロップのシステムにもはまるはず。
この数週間はリヴァプール行きが噂されており、フェキールが破談した場合の完璧な代役になりうる。