メクル第282号 新県庁舎 見学してきたばい 広さにびっくり! 壱岐・芦辺小と八幡小

 JR長崎駅があり、海に面した長崎市尾上(おのうえ)町。ここに、新しい長崎県庁舎(ちょうしゃ)が完成したとさ。みんな、もう行った? 壱岐(いき)市立芦辺(あしべ)小(本村英治(もとむらえいじ)校長、47人)と同市立八幡(やはた)小(坂口隆(さかぐちたかし)校長、50人)の6年生計20人が5月24日、合同の修学(しゅうがく)旅行で新庁舎を見学。ぼくも一緒(いっしょ)に見学してきたばーい。

 新庁舎は、8階建ての行政棟(ぎょうせいとう)と警察棟(けいさつとう)、5階建ての議会棟(ぎかいとう)、3階建ての駐車場棟(ちゅうしゃじょうとう)の四つの建物からできている。昔、長崎魚市があった場所。周りの美しい景色をじゃましないように低めに建てたとげな。災害(さいがい)時に全国から届(とど)けられる支援物資(しえんぶっし)などを保管(ほかん)するための防災(ぼうさい)緑地もあるよ。全体の面積は約5万8千平方メートル。サッカーJ1、V・ファーレン長崎のホームスタジアム、トランスコスモススタジアム長崎(諫早(いさはや)市)の約2倍ばい。
 2014年12月に工事がスタート。かかったお金は433億円! 江戸(えど)町にあった前の庁舎は建設(けんせつ)されてから60年以上たっていて、大地震(じしん)で崩(くず)れる可能性(かのうせい)があったんだ。だから新庁舎は震度7に耐(た)えられる免震構造(めんしんこうぞう)になってるよ。

   震度7にも耐えられるんだって

 外側には長崎県産のスギが使われていて、おしゃれ。1階エントランスホールの天井(てんじょう)にも使われとる。吹(ふ)き抜(ぬ)けで開放感があるよ。芦辺小の山内陽登(やまうちはると)君は「自然の感じがした」。
 見学を担当(たんとう)する職員(しょくいん)さんの案内で庁舎内を見て回った。まずは統計課(とうけいか)による○×クイズから。「壱岐の小学生の数と県庁で働く職員の数、どっちが多い?」「長崎の男性(だんせい)と女性(じょせい)、野菜を多く食べているのはどっち?」など。八幡小の重井愛琉(しげいあいる)君は、クイズを通し「朝食を食べない人の割合(わりあい)や、壱岐で生まれた赤ちゃんの男女の数など知らなかった」と勉強になった様子。
 県庁は(1)ダムや道路の建設(2)新幹線(しんかんせん)建設や世界遺産(いさん)登録の推進(すいしん)(3)国と市町の間での調整-など、県民生活にかかわるたくさんの仕事をしている。職員数は県内外の出先機関にいる人も含(ふく)めて4785人(昨年度)。新庁舎では、このうち半分の約2千人がいろんな分野で働いとるとばい。
 その県の仕事についてチェックするところが県議会。新しい本会議場に行ってみた。県民の代表として選挙で選ばれた46人の県議会議員が座(すわ)る席は、扇形(おうぎがた)に並(なら)んでいた。傍聴(ぼうちょう)席は300席。白熱した議論(ぎろん)を多くの県民が見ることができるよ。八幡小の片穂野芹奈(かたほのせな)さんは「赤ちゃん連れでも傍聴できるように、個室(こしつ)があってすごいと思った」。

   長崎ならではの風景が一望

 最上階の8階にある展望(てんぼう)エリア。夜景スポットで有名な稲佐(いなさ)山や長崎港、民家が立ち並ぶ斜面地(しゃめんち)など、長崎ならではの風景が一望できた。「景色がきれい」「高いビルがいっぱーい」と大はしゃぎ。八幡小の重井鞍吏(しげいあんり)君は「長崎はビルや家の明かりできれい。壱岐は自然がいっぱいできれい」と、それぞれの魅力(みりょく)を感じとったばい。
 最後は、お待ちかねの昼食。開店前からお客さんが並ぶという人気の2階レストラン。一般(いっぱん)の人も利用できるよ。広くて明るい店内で、長崎名物のトルコライスを食べた。空腹(くうふく)も満たされ、約2時間の見学は終わり。
 芦辺小の柳澤知花(やなぎさわちか)さんは「広くてたくさんの部屋があってびっくりした。これから社会科で政治(せいじ)の勉強もするので、今日学んだことを生かしたい」。みんなの中から将来(しょうらい)、長崎県のために働く人が出てくるかも!?

屋上展望エリアからのながめは最高~!
模型でイメージを広げる子どもたち

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