長崎市中心部の眼鏡橋一帯で9日夜、町おこしイベント「あじさい燈籠(とうろう)ながし」があった。市花のアジサイをイメージした灯籠が中島川を淡く照らした。
長崎の厄入りは、長崎くんちの小屋入りにあやかって6月。厄を家に持ち帰らないようにと、厄年の人を深夜までもてなすという。この風習になぞらえて祭を仕掛け、観光閑散期の誘客につなげようと、長崎商工会議所青年部の「長崎厄入り祭り実行委」が主催した。
燈籠ながしは「厄を流す」との意味を込めた祭りのメイン企画。日没に合わせ、厄年の人から順に市民がゆっくりと灯籠を中島川に流した。あじさい色のちょうちんも川面を照らし、訪れた人は光の共演を楽しんだ。大村市立西大村中2年の田中小雪さん(13)は「水面にポツポツと光がともっていてきれい」と笑顔を見せた。
日中は中島川沿いに「和」を体験するブースが設けられ、子どもたちは灯籠に絵を描いたり、生け花に挑戦したりした。
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